日曜日の喫茶ドミンゴ

ブラジル音楽を中心に映画、旅行など日々の雑記を徒然なるままに綴ってゆこうと思います。

引力

レコード屋に足繁く通っていると、魔法の様な瞬間に出くわす事が、ごく稀にある。

 

例えば愛すべきleroy hutson『Love Oh Love』とmarlena shaw『Who Is This Bitch, Anyway?』のレコードとの出会いはこんな感じだった。

 

「今日はこの2枚を買うぞ!」と思い立ち、リャウリャウとコロ坊は新宿へ出かけた。

ディスクユニオンレアグルーヴ館をはじめ、目星そうなレコード屋を3、4軒と見て回るも手応えが感じられなかった。

歩き疲れて、半ば諦めた気持ちだったが、「ここも侮ることなかれ」と、リャウリャウはコロ坊を引き連れて、あまり寄り付くことのない紀伊国屋の隣のビルの中にあった旧中古センターに立ち寄った。

店に入ると、ちょうど現在の紀伊国屋8階へのリニューアル移動をする為、仮設店舗の様に営業している所だった。

数えられる程の段ボールが簡易的に並べられ、

いよいよ今日の収穫は無しか…と考えながら一箱、また一箱と箱を漁っていた。

 

何箱か漁った所で、一枚、また一枚と探し求めていたleroy hutsonとmarlena shawのレコードが出て来た。

リャウリャウとコロ坊は目を丸くして驚いた。

普段はあまり寄り付かないこの店に、2枚のレコードが、我々を引き寄せているかのようだった。

 

以降、リャウリャウはこのエピソードを、さも自分の手柄であるかの様に脚色し、コロ坊に延々と聞かせ続けるのであった。

 

しかしまぁ、そんな事はさて置いて、こうゆう偶然があるから、なるべく多くのレコード屋を隈なく探し回りたい気持ちになって、それが中毒になる。

金が続かない訳である。

 

・追記

後になってこの『Love Oh Love』にはleroy hutson本人から直筆のサインされる運命にあるのであった。

めでたし、めでたし。

 

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